ドロシー・ロー・ノルト(Dorothy Law Nolte)作のポエム『子は親の鏡』を紹介したい。
けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる。
とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる。
不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる。
「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる。
子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる。
親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる。
叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう。
励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる。
広い心で接すれば、キレる子にはならない。
誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ。
愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ。
認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる。
見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる。
分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ。
親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る。
子どもに公平であれば、子どもは、正義心のある子に育つ。
やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもは、やさしい子に育つ。
守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ。
和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる。
(『子どもが育つ魔法の言葉』(訳:石井千春 発行:PHP研究所)より、詩 『子は親の鏡』)
ノルト女史は、ロサンゼルス出身、英国国立聖職大学で博士号取得。
在野の教育者として世界的に有名な方である。2005年11月に亡くなっている。
この詩「子は親の鏡」は世界中で読まれていて、37ヵ国語に翻訳された。
日本でも120万部を超える大ベストセラーになっている。
そして今回改めて驚いたのは・・・・「子ども」を「従業員」、「家庭」を「会社」に置き換えても、全くその通りであること、会社も家庭も、その中に生きる人間も、基本的には同じ心情の元で育まれ、大きく成長していく。特に、雇用主と雇用者が「触れ合える距離」にある中小企業の場合、自分の子供の如く従業員と付き合う経営者がいること、社会の実相の一つかもしれない。
2016年3月13日
カテゴリー:飯島賢二のコラム