G8でなかった?? つい最近までサミットとは、日、米、英、仏、独、伊、加、露の首脳などが参加した「主要8か国首脳会議」=G8だったが、ロシアが2014年3月にクリミア半島に侵攻するを機に、同年6月にロシアのソチで開かれるはずだったサミットは中止され、代わりにブリュッセルで開かれたサミットでロシアの除名を決めてG7、現在に至っている。中国が入りたがっている。
トランプ大統領(?)にでもなったら、中国加入を推奨するかも、となればG9で野球ができる。
伊勢志摩サミットの費用 今回の伊勢志摩は、予算総額約600億円、警備費340億円、メディアセンター設置29億円、サミット終了後の取り壊し3億円。三重県の負担は58億8千万円。
ちなみに2000年九州・沖縄サミットの関係予算は過去最大の815億円。
海外のメディアは「世界のリーダーが自国にいたなら、貧しい国の借金は相殺できた」とか酷評された。その前年1999年、ケルン・サミットの費用がたったの7億円だった。
2008年の洞爺湖サミットでは各国首脳が会場の「ザ・ウィンザーホテル洞爺」に宿泊し、60回を超える2国間協議から晩餐会まで1か所で行なう集中型だったが、仮設プレスセンターの建設・解体費の120億円をはじめ、警備費用、札幌・千歳空港の貴賓室増設など総額約262億円の税金が投じられた。それ以外、北海道の負担は約22億円。
サミット開催の経済効果 東京以外でサミットが行われた際の経済効果、2000年九州・沖縄サミットでは、道路整備などの公共工事等で約280億円の効果、政府代表団や開催関係者もろもろの飲食代や宿泊代などで約160億円の経済効果があると試算。
2008年に行われた洞爺湖サミットの経済効果が379億円と試算されている。
開催時の直接的効果が約118億円、観光客増加など将来的効果約261億円の効果だそうだが、
いずれも試算通りの効果は上げていない。
沖縄県ではサミット後の“失速”がみられた。開催翌年の13年に同県を訪れた外国人観光客は20万人だったが、3年後には目標23万人を大きく下回る13万人まで落ち込んだ。
洞爺湖サミットでは閉会2カ月後、金融危機「リーマン・ショック」が発生し、一気に景気は後退。
町への観光客は、19年度をピークに3分の2まで落ち込んだ。サミット開催の翌年にオープンしたサミット記念館には当初、年間2万人もの見学者が訪れたが、来場者は年々減少。
ある旅館関係者は「経済効果は全くなかった」と言い切る。
今回の伊勢志摩サミット、三重県の試算によると、直接的な経済効果を、全国で約1,071億円(うち県内分は約480億円)と算出した。ほかにも大和証券は外国人観光客の急増を反映し、開催後5年間で観光客が県内で消費する額を1,750億円規模とはじく。計算の根拠を再考すべきかも?
最大の効果は…現職のアメリカ大統領広島訪問が実現。オバマ大統領は「我々人類は過ちを犯した」と原爆慰霊碑の前で、魂が語りかけるが如くのスピーチが聴けたこと、だと思っている。
2016年5月29日
カテゴリー:飯島賢二のコラム