第371回 いま一度ホームページを見直す②
前回は自社ホームページ(HP)の「見やすさ・使いやすさ」について「直販」に繋がるポイントを紹介した。
第二回となる今回は「更新・運用」についてのポイントをご紹介したい。
「HPはこまめに更新しなければいけない」と言われるが、これには大きく分けて二つの理由がある。
ひとつは「鮮度のよい情報の提供」である。
魅力的な施設を見つけても、情報が全く更新されてなければ、それだけで評価はガタ落ちである。
せめて直近のイベント情報や近隣の見どころくらいはタイムリーに閲覧できるようにしておいて欲しい。
ふたつめの理由は「検索エンジンへのアピール」である。
検索エンジンはHPの更新頻度により、巡廻に訪れる間隔を決める性質がある。
更新頻度を上げればインデックスしてもらいやすくなりSEO的にも有利に働くのだ。
とはいえ、やみくもに更新すればよいというものではない。
テーマをしっかりと決めておくことが最も大切なのだ。
テーマを良し悪しは「お客様にとって有益な情報」であるかどうかである。
例えば施設の近隣にゴルフ場が数多くあったとしよう。
お客様の中にはゴルフ場を決めてから宿泊先を決定するケースもある。
これをテーマするならば、どこよりも詳しいゴルフ場の紹介をしてはいかがだろうか。
施設からのアクセスや所要時間はもちろん、コースの攻略方法を掲載しても面白い。
そしてある程度の紹介数が確保できたら「近隣のゴルフ場」としてメニューを作り、ゴルフ場を比較検討できるようにしておくと、お客様にとって有益なコンテンツの出来上がりである。
テーマはひとつである必要はない。
お客様にとって有益な情報であれば、どんな情報でも流入に繋がる可能性があるため、出来るだけ沢山の情報を公開して欲しい。
しかしここで大きな問題があることに気づかれただろうか。
「更新は誰がやるのか」である。
その都度業者に頼んでいては膨大なコストが発生するし、更新には専門的な知識が必要なため、誰でもというわけにはいかない。
そこで「CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)」の登場である。
自社のHPにCMSを導入すれば、ワープロ感覚で簡単に更新が可能になるのだ。
今では「WordPress(ワードプレス)」を代表とするオープンソース(基本的に無料で使える)も選択できるため、導入や運用コストも安価に抑えることができる。
ちょっとした空き時間で誰でも更新できる環境が、今では容易に手に入るのだ。
とはいえ、やることが多いためネットの専任者は確保して欲しい。
HPは更新を続けるほどライバルに差をつけることできる。
CMSの導入がまだのところは一刻も早く検討し専任者を決めて欲しい。