第373回 いま一度ホームページを見直す④
第三回では、HPに見込み客を連れて来るための「SEO対策・リスティング広告」についてご紹介した。
「いま一度ホームページを見直す」をテーマにした最終回となる第四回は「アクセス解析を使った現状の把握と今後の改善」についてご紹介したい。
すでにアクセス解析を導入されているところは少なくないと思われが、集客にうまく活用できているだろうか。
「アクセス解析」とはHPの現状や改善点を把握するうえで必須のツールである。
単にホームページに訪れた人の数を示すだけでなく、どこからHPに辿り着いたのか、どんなキーワードを検索エンジンに入力してHPを見つけたのか、HP内のどのページを見て回ったのか、初めて来たのかリピーターなのか、パソコン見たのか携帯なのかなど、様々な情報を正確に数値化して記録してくれる素晴らしいツールなのだ。
アクセス解析の代表格としては「GoogleAnalytics(グーグルアナリティクス:以下GA)」が有名である。
これほど多機能なのにも関わらず、無料で利用できるところも人気の理由である。
GAの導入はとても簡単だ。
無料のアカウントを登録後、発行されるタグをHPの全ページに貼り付ければ準備完了である。
後は自動的にアクセス状況を記録してくれるため、インターネットの環境さえあれば、いつでも閲覧が可能になる。
GAにはたくさんのメニューが存在するが、日頃からチェックしておきたい項目は限られているため、すぐに慣れるだろう。
GAを導入して一定のデータが集まってきたら、今後の改善についても検討したい。
ここで覚えて欲しいのが「コンバージョン(以下CV)」である。
CVとは施設でいえば「直販数」のことである。
CVを伸ばすための改善は、施設ごとに異なるのだが、例えば訪問者数が少ないのであれば、前回紹介したSEO対策やリスティング広告を活用して、訪問者を増やすことから初めて欲しい。
また、訪問者数は多いのにCVが少ない場合は、ライバル施設に逃げられているか、ネットエージェントに戻って予約している可能性が考えられる。
思わずクリックしたくなる魅力的なプランなどを用意して、申込みまでの導線を作ってみてはいかがだろうか。
GAには「ユーザーフロー」という、どのページを見て回ったか、どのページで離脱したかまでを記録している項目がある。
このようなデータを活用して、直販を伸ばすための改善策を練って欲しい。
今回の連載がネットエージェントに頼らない、直販できる施設になるための第一歩になれば幸いである。