2017年07月26日
日本生産性本部が発表した「レジャー白書2017」によると、2016年の余暇活動は、「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」(5330万人)が参加人口の首位となり、6年連続の首位となった。上位種目に大きな変動はないが、順位が上昇した種目としては、3位の「読書(仕事、勉強などを除く娯楽としての)」(3880万人)、10位の「ウィンドウショッピング(見て歩きなど娯楽としての)」(2860万人)などがある。
2016年の余暇市場は70兆9940億円となり、前年比2.0%減少した。近年堅調だったスポーツと観光が横ばいか若干のマイナスに転じ、成長を牽引する部門がなくなった。「スポーツ部門」(前年比横ばい)は、用品はスポーツアパレルとシューズが好調で僅かだが5年連続で増加。スポーツサービスは、フィットネスが過去最高を更新し、スポーツ観戦が大きく伸びたが、それ以外は総じて厳しい結果となった。
「趣味・創作部門」(前年比1.6%減)は、映画が過去最高を記録し、演劇が勢いを取り戻し、有料動画配信が伸びた。だが、近年好調のコンサートは落ちた。カメラ、ビデオカメラ、ビデオソフトもマイナスとなった。「娯楽部門」(前年比2.6%減)は、公営ギャンブルと外食、モバイルゲームが堅調であり、ゲームセンターが復調した。パチンコ・パチスロは大きな落ち込みが続いた。
「観光・行楽部門」(前年比0.3%減)は、インバウンドの影響で国内観光が好調で、ホテル・旅館は引き続き堅調だったが、海外旅行は落ちた。旅行業は横這いにとどまった。遊園地・レジャーランドは過去最高を更新した。会員制リゾートクラブも伸びた。乗用車はほぼ横這いだった。以上のように、2016年の余暇市場の動向は、過去最高から大幅減までバラツキが目立つ結果となった。
オリンピックの話題が多かった2016年だが、スポーツ関連種目の参加状況をみると、上位には「ウォーキング」(29.9%)、「体操(器具を使わないもの)」(23.0%)など、場所を選ばず、1人でもできる種目が並んだ。特に高年層は男女とも「ウォーキング」(男性52.7%、女性46.7%)、「体操(器具を使わないもの)」(男性28.2%、女性42.0%)が1位、2位となり、マイペースでできる種目が上位となっている。
この件は↓
http://activity.jpc-net.jp/detail/srv/activity001513/attached.pdf
出典:ゼイタックス
http://www.taxcom.co.jp/snews/top/publish.cgi?news_src=3261&cat_src=biz&enc=utf-8